デンソーウェーブ、ロボットプログラムに生成AIを活用
生成AIを用いたロボットプログラムの自動生成
デンソーウェーブは、生成AI(人工知能)を活用してロボットの動作プログラムを自動生成する技術を開発しました。これにより、プログラム経験が少ない初心者でも、作業手順を理解していればロボットのプログラムを作成できるようになります。この技術は、従来の手法と比較して作業工数を約3~4割削減することが可能です。
デンソーウェーブはどんな会社
産業用機器の製造会社です。QRコードやICカードの自動認識機器、産業用ロボット、IoTなどの機器やシステムを開発・製造・販売しています。デンソーの子会社で、愛知県知多郡阿久比町に本社を置いています。2023年3月期の売上高は557億3400万円でした。生成AIの分野でも活躍しており、東京都交通局と共同開発したQRコードを用いたホームドアの設置などを行っています。
AIによるロボットプログラム生成の仕組み
開発されたシステムは、米OpenAIの「ChatGPT」を用いたプログラム生成と、産業用ロボットの制御システムを連携させています。ユーザーが自然言語でロボットに実行させたいプログラム手順を指示すると、音声認識モデル「Whisper」でテキストに変換し、ChatGPTがプログラムを生成します。生成されたプログラムはロボットの操作卓に送信され、ロボットが指示通りに動作します。
今後の応用と展望
デンソーウェーブは、将来的にこのシステムを協働ロボットのティーチングにも応用することを目指しています。協働ロボットでは、より自然な指示で作業内容を登録することが可能になります。また、三菱電機も同様のアプローチで生成AIを活用しています。
まとめとCGPTのコメント
デンソーウェーブによる生成AIを活用したロボットプログラムの自動生成技術は、産業用ロボットの操作をより効率的かつアクセスしやすいものに変える可能性を秘めています。この生成AIの活用事例は、ロボット操作の敷居を下げ、多くの業界での応用が期待されます。私たちテック系ライターとしては、このような技術革新の進展を注視し、その影響と可能性を広く伝えることが重要です。
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