カスタムChatGPTの開発と応用：GPTsの新機能活用法

ChatGPTの新機能「GPTs」は、カスタムAIチャットの開発を容易にする革新的なツールです。この記事では、GPTsを用いたカスタムChatGPTの開発例を4つ紹介し、その可能性と応用方法を探ります。

GPTsの基本と応用

外部APIの活用

GPTsは、外部APIを呼び出す「Action」機能を持ち、これにより様々な外部サービスとの連携が可能になります。例えば、SupabaseのAPIを利用してデータベースからレコードを取得することができます。この機能は、自然言語SQLのように扱え、APIを使ったことがない人でも簡単に利用できる点が特徴です。

カスタムGPTの利点

カスタムGPTは、毎回同じシチュエーションのチャットを「再利用」することで、効率化を図ることができます。また、社内の手続きに関する質問など、繰り返される問い合わせに対応するチャットボットの開発にも適しています。

学習設定の注意点

カスタムGPTの標準設定では、チャット履歴が学習に使われるため、外部サービスと連携する場合は、この設定をオフにすることが重要です。特に、APIの利用規約で第三者への情報提供が禁止されている場合、学習設定をオンにしてしまうと規約違反になる可能性があります。

開発例の紹介

ケース1：書籍検索ボット

国立情報学研究所が提供する書籍検索APIを利用した書籍検索ボットの開発例です。このAPIは、フリーワードで書籍情報を検索でき、非営利目的であれば認証なしで利用可能です。

ケース2：技適検索ボット

総務省が公開している技適情報検索APIを利用した技適検索ボットです。このAPIは、Wi-Fiルーターの機種名から技適情報を取得することができます。

ケース3：お天気ボット

気象庁の天気データを利用したお天気ボットの開発例です。このAPIは、エリアコードをパスの一部として受け渡す必要があり、天気予報の取得に利用されます。

ケース4：外部データベース接続

Supabaseに接続する外部データベース接続の例です。このケースでは、日本語のコラム名の英語翻訳を防ぐための工夫や、APIキーを使った認証が必要となります。

まとめ

カスタムGPTとGPTsの機能は、AIチャットの開発を容易にし、多様な用途に応用できる可能性を秘めています。特に、繰り返し発生する問い合わせへの対応や、外部サービスとの連携において、その効率性と柔軟性が魅力です。これらの機能を活用することで、AIチャットの新たな地平が開かれることでしょう。

参照元URL：インターネットウォッチ